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株式投資においてとんでもない成果をだしている偉大なる投資家達の、投資法や銘柄選択基準、売り時・買い時などを紹介します。

PER

PER(株価収益率)は、株価と企業の収益力を比較することで、株式の投資価値を判断する際に利用されます。

【数式】
PER株価÷1株あたり利益(EPS)

PER時価総額÷当期純利益


つまりPERとは企業の利益の何年分を株価に見越しているか、ということです。

PER低いと割安、高いと割高という判断になります。
しかし、PERには何倍になったら割高、割安などの明確な基準がありません
ちなみに現在日本の平均PERは約18倍になっています。
ただし、成長している業界のPERは40倍のように割高になっている場合もあります。これは将来の成長も見越してのPERだ、ということが言えるでしょう。

なかにはPERが100倍を超える銘柄もありますが、これは100年先を見越したPERということです。
いまから100年前といえば、日本で初めての公衆電話が誕生し設置されはじめた頃ですよね。 そのころ携帯電話がこれほど普及することを想像したひとが何人くらいいたでしょうか?
そんな概念すらあったかどうかあやしいもんです^^;

現在どんなに好業績の企業でも、高PERの企業には手を出さないほうが無難です。調整が入ってから買っても決して遅くはないと思いますよ^^
PERを見るさいには複数年の平均値と比較したり、同業他社との比較をしましょう。

また、ある程度長期で投資する場合は現在のPERだけでなく、来年以降のPERを予想することも大切です。
過去のEPS成長率を調べて、来年の予想PERをだします。

例えば前期のEPS(1株あたり利益)が200円で株価が4000円であれば
現在のPERは・・・

PER=4000(株価)÷200(EPS)= 20倍


過去のEPSを調べた結果、年平均25%で成長してたとしましょう。
すると来期の予想EPS(1株あたり利益)は250円。
ということは現在の株価4000円で買ったとして、1年間保有すると

来年度予想PER=4000(現在の株価)÷250(来年度予想EPS)=16倍


です。1年間保有するのが前提であれば、いまの株価4000円ならPER16倍で購入したという計算になります。
あくまで、予想PERですけどね。

投資すべきは

  • PERが高くなく
  • EPS(1株あたり利益)が力強い上昇傾向にある
成長性のある優良企業です

株式分割時のPERについて

株式分割時の銘柄をみるとPERがとてつもなく小さくでてることがあります。
PER10倍で安いとか思って買ってみると実は3分割してて
本当のPERは30倍だったみたいなことがあります。
このような時にどうやってPERをだすのか?

【数式】
分割後のPER=分割後の株価÷分割後のEPS

でだすことができます。
もう1点注意しなければならないのは、特別損益が出た場合です。
例えば、ここに八百屋さんがあるとします。

この八百屋さんは毎年営業活動におけるEPS(1株あたりの利益)が100円だったとしましょう。
現在株価は5000円です。
PERは50倍です。う〜ん、高いですね・・・
しかし、今年は持ってた土地の売却したらとんでもない高値で売れたため、
EPS(1株あたり利益)は1000円になりました。
ということは、株価は5000円ですのでPERは5倍になっちゃいましたね〜。

このように本業とは関係ないところでの一時的な収益があった場合、PERが大幅に下がる場合があります。ここで、「PERが安い!お買い得だ!」と飛びついてしまうと痛い目をみる可能性があります。
本業と関係のない収益ってのは一時的なものなんで、来年からはまたEPSは100円に戻るわけですからね。

そこで、本業の八百屋の営業活動でどれくらいの収益性があるのか?
を見るPCFR(株価キャッシュフロー倍率)という指標があります。
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