ROE
(株主資本利益率)
ROEとは株主資本(返済義務のない資金)をもとに、どれくらいの割合で利益をあげることができたかを数値化したものです。
ROE=当期純利益(税引き後利益)÷自己資本×100
つまり、ROEの数値が高いほど「投資した資金を使い、より多くの利益をだしている会社である」ということです。
ここで生み出された利益が株主資本として追加されます。
日本企業のROE目安としては10〜15%を毎年安定してあげられていれば、「優良企業である」といえるでしょう。
ただし、ROEで注意しなければならないことがあります。
それはたいていの企業は多かれ少なかれ借金をして、その資金で運営をしているということです。
この例の場合どちらもROE20%です。
どっちに投資したいでしょうか?
もってる資産を効率よく使い利益をあげてるA社ですよね♪
B社の場合を実際に数字をつかってみてみましょう。
純利益 : 1000万円
自己資本 : 5000万円
B社のROEは計算すると20%。ここだけみると優良企業といえそうです。
ただ、B社には負債が5億円ありますね
純利益1000万円をすべて返済にあてたとしても、返済までに50年かかります
これじゃあいくらROE20%でも優良企業とは言い難いですね。
ROEが高いけど、負債もたっぷり!って企業も結構あるので注意してください。
こういったなんちゃって優良企業を見抜くための指標として「ROA」というものがあります。
選ぶべきは
株主資本が高く、ROEも高い企業です。