株式・投資スタイル紹介サイトウォーレン・バフェット、ピーター・リンチ、ウィリアム・オニール、B・N・F(ジェイコム男)などなど・・・
株式投資においてとんでもない成果をだしている偉大なる投資家達の、投資法や銘柄選択基準、売り時・買い時などを紹介します。

ウォーレン・バフェット

投資スタイル紹介TOP>>ウォーレン・バフェット>>消費者独占企業の4タイプ

消費者独占企業の4タイプ


1.長期使用や保存が難しく、強いブランド力を持ち、販売業者が扱わざるを得ないような製品をつくる事業の消費者独占企業


地方のスーパーに代表される流通業者(わかりやすいようにスーパーとしましょう)は、安く仕入れて高く売ることで利益をあげる。 つまり商品はできるだけ安く仕入れ、高く売りたいのだ。(その差額がスーパーの儲けになるからね)

そのため同じような製品を何社ものメーカーが作っているのなら、スーパーは一番安く仕入れられるメーカーの製品を扱うことになる。

しかし、あるメーカーでしか作っていない製品を多数のスーパーが販売するような状況では、価格の決定権はメーカー側にある。(プレミアムアイスクリームの”ハーゲ○ダッツ”なんてわかりやすよね。今じゃ”ハーゲ○ダッツ”の専用コーナーがあるくらい。ハマッてる人にはたまらない商品です。”ハーゲ○ダッツ”のアイスは”ハーゲ○ダッツ”でしか仕入れられないから、価格の決定権はメーカーもち。実際値下げ交渉には応じてないみたい。)

販売量を伸ばしたいスーパーは、売値を下げるだろう。
しかし、メーカー側はどのスーパーにも同じ価格で売るのである。
価格競争はスーパーの利益を圧迫するが、決してメーカーの懐は痛まない。 (これぞ消費者独占企業の強みですね)

コンビニやスーパーでどんなブランド品が並んでいるか見てみよう。
必ず置いてある炭酸飲料は?
歯磨き粉は?
口内洗浄液は?
ボールペンは?

これらの消費者独占企業は平均以上のROE(株主資本利益率)をあげていることが多い。

 


2.他の企業が事業を続けていくために、持続的に使用せざるを得ないコミュニケーション関連事業の消費者独占企業


かつてのメーカーは、多数の営業部員を雇って顧客に製品を直接売り歩いた。
しかしテレビやラジオ、新聞、雑誌などが出現し、企業はセールスマンの代わりに工夫を凝らした広告を打つことで、一挙に何万人もの消費者に商品を売り込めるようになった。

実際、こうしたマスメディアを通じた販売活動は非常に効果があり、メーカーの売り上げも利益も大きく伸びた。
そして広告・宣伝こそがメーカーの勝敗を決める重要な要素になり、消費財関連のメーカーは毎年広告・宣伝予算を組んで、消費者の争奪戦を行っている。

こうしてしばらくすると、メーカーはもう後戻りできず、広告・宣伝を打ち続けるほかなくなる。
それを止めたとたんに、どこからか競争相手が手を伸ばしてきて、あっという間に自分のものだと思っていた顧客を根こそぎ持っていってしまうかもしれないのだ。

ウォーレン・バフェットは、広告・宣伝がメーカーと消費者とつなぐ橋の役割を果たしていることに気づいた。
メーカーが自社の製品需要をかきたてるためには、広告・宣伝活動も有料ブリッジのひとつなのだ。
この有料ブリッジは、世界中の広告代理店や雑誌出版社、新聞社、放送・通信ネットワークなどに所有されている。

しかし、一定規模の都市にいくつもの新聞社がある場合などは、高収益をあげるのは難しくなるだろう。

 


3. 企業や個人が日常的に使用し続けざるをえないサービスを提供する事業の消費者独占企業


例えば警備保障事業を考えてみよう。
いったん顧客が警備用配線を行ってしまえば、その人(または会社)が死ぬまで毎月サービス料を振り込み続けてくれる。

ウォーレン・バフェットが投資したアメックスのようなクレジットカード会社も、このタイプの有料ブリッジである。 顧客がカードで買い物をするたびに売り手から一定の手数料を取り立てるばかりでなく、顧客が毎月の支払いを先延ばしすると、未払い残金に対して高利貸し並の高い金利を徴収するのだ。
この有料ブリッジを運営するのに、巨額の資本を投入しなければならないプラントや研究開発費は必要ないのだ。

この種の事業に共通する特色は、いずれも必要なサービスを提供しているが、そのために巨額の設備投資も高給取りの専門かもいらないことだ。
そのうえ、商品が陳腐化する恐れもない。
いったん必要な経営の仕組みとインフラをつくってしまえば、仕事量に応じて従業員を増減させるだけでいいのだ。

 


4.宝石・装飾品や家具などの分野で、事実上地域独占力を持っている小売事業


ウォーレン・バフェットは、大規模流通業者が低価格に夜大量販売を通じて、事実上の独占的利益をあげていることに気づいた。
「平均的な品質の商品を低価格と、よいサービスで提供する店」というブランドを確立することによって、その地域で消費者独占を築くことに成功する場合がある。

低コストで大量の商品在庫を持ち、競争相手より安く販売できるこれらの業者が支配する市場への参入障壁は、非常に高い。
入り口のドアをこじ開けようとするだけでも、大変な出費がかさむ。
そのうえ、この有料ブリッジの利幅は極端に薄く、独占的地位を崩すことは不可能に近いのだ。

ウォーレン・バフェットの投資スタイルをもっと知りたい方はこちら!
億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術
おすすめ度 :  
バフェットからの手紙 - 「経営者」「起業家」「就職希望者」のバイブル  
おすすめ度 : 
マンガ ウォーレン・バフェット―世界一おもしろい投資家の、世界一儲かる成功のルール 
おすすめ度 : 
バフェットの投資原則 
おすすめ度 : 
麗しのバフェット銘柄 
おすすめ度 : 
inserted by FC2 system